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銅合金や非鉄などのブッシュについて

金型にはめ込んである銅合金や非鉄などのブッシュについて

無給油ブッシュをはめ込んだまま焼入れをすると、炉内でドロドロに溶けてしまいます。
たった1つの小さなブッシュが、重大なトラブルを引き起こすのです。
「複数のお客様の金型」「真空炉」「焼入れ治具」全てに深刻なダメージを与えてしまいます。
 
 
あくまで稀なことではありますが、お預かりした金型鋼材にブッシュ等がはめ込んである事がございます。
 
弊社営業スタッフは、ブッシュ発見時にお客様にご指摘をさせて頂き確実に【非鉄】でない事をお約束をして頂いた時のみはめ込んだままで焼入れ処理を実施しております。

近頃、無給油ブッシュ【銅合金】のような【非鉄】がはめ込んだままでのご依頼を見かけることがございます。
 
アルミや銅の【非鉄】は融点が低く、はめ込んだままで焼入れ処理を行いますと恐ろしい事に炉内で溶けてしまい、飛散し、たった1つの鋼材からいくつもの鋼材に飛着させてしまいます。
 
ページ下部に実際にあったトラブルの事例を挙げております。
写真を数枚アップしておりますが、被害を受けた金型は、写真の数倍以上ございます。
 

このようなトラブルを解消するために弊社からのお願いです。

今一度、ご依頼前に金型鋼材の見直し(混入物チェック)をお願いできないでしょうか?
どうしてもブッシュの混入がワークの裏面であったり細かな物ですと、弊社で実行しておりますチェックマニュアルだけでは発見できない事が稀にございます。

確実で安定した熱処理をご提案し続ける思いをご理解頂ければ幸いでございます。

非鉄ブッシュが真空炉に与えるダメージについて

真空炉の中で飛散した非鉄ブッシュは、真空炉の至る所に飛散し最悪の場合、その真空炉での全ての熱処理がストップしてしまいます。
更に、一緒に熱処理をしていた他のお客様のワークもほぼ使い物にならないという重大かつ深刻な大ダメージを受けてしまいます。
 
上記で紹介した事例の場合では、奇跡的にそこまでには至りませんでしたが、非鉄ブッシュがもう少し違う溶け方をしていたら、間違いなく生産中止になっていたと思います。
 
また、焼入れで使用する治具関係も、飛散してしまうと使い物にならなくなり廃棄するほかありません。
上記で紹介した事例の場合では、全ての治具関係に飛散してしまい、全て廃棄となりました。
 
 
こんな小さなブッシュ1つで、このような大きな被害がいくつも出るということ。
その事実をご存じでしたか?
これって実はあまり知られていないのです。
 
弊社で行う非鉄混入チェック自体、もっと精度を上げていく必要があることは重々承知ではございますが、どうしても見落としてしまう可能性がごくごく稀かにあると思っております。
その僅かな可能性もできる限り潰したく、本ページによりこのような注意喚起を行っております。
 
より良い処理品を、確実に、安全に、誠実にお返しできるよう、今後も精進してまいりますので、どうぞご理解のほどお願いいたします。
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